黒島について

石垣島から南へ船で25分〜30分。ハート型をした美しい島です。主に畜産業と観光業で成り立っている島です。島の大部分は牧場になっていて牛がたくさん放牧されています。
島で生まれた牛は10ヶ月程度でセリに出され日本全国へ出荷され売られた先のブランドに生まれ変わります。つまり子牛を育てる島なのです。
島には保育園、小学校、中学校があります。中学を卒業するとみんな独り立ちし石垣の高校へ進学します。自然豊かな島で育った島の子供は元気です。みんな大きな夢を持っていて島の道沿いには子供たちが書いた標語の立て看板がたくさんあります。
島の北部は港があり石垣島との間で高速船とフェリーで結ばれています。港の西には小さな砂浜がありちょっとした砂遊びも可能。港の東には昔使われていた伊古桟橋があり、晴れた日の満潮時は美しい景観が望めます。

黒島港(くろしまこう)

黒島の玄関口です。船はここにしか着きません。石垣から八重山観光、安永観光の高速船で上陸します。週に2便ほどあるフェリー(貨客船)でも来る事が出来ますが、車やバイクなどの乗り物がある場合が殆どです。晴れた日は港から石垣島や小浜島、西表島が見えて海も青くて景色がとても綺麗です。港で魚釣りもできます。定期船やダイビング・シュノーケルのツアーボートに注意しながら釣りましょう。思わぬ大物が釣れる事もあります。

西の浜(にしのはま)

黒島の北西にある砂浜です。ウミガメが上陸する事もある長い砂浜です。近年は港に近いほうは波の影響で少し削れてしまって海岸線が狭くなりつつあります。お天気がよければ、西表島、小浜島、パナリ方面の島も見えます。また、西表島方面に沈む夕日も綺麗です。

宮里海岸(みやざとかいがん)

宮里海岸には「プズマリ」とよばれる史跡があります。琉球王朝時代の昔の遠見台でした。10年くらい前までは登って見る事ができましたが、風化が激しく崩れやすく保存のためでもあるのでしょうか、現在は登る事が禁止になっています。宮里集落にはビジターセンターがあり島の史料などを見学する事ができます。
黒島の豊年祭も宮里海岸で行われます。黒島独特の豊年祭で他の島とは一味違ったもので一度見学してみてはいかがでしょう。

仲本海岸(なかもとかいがん)

仲本海岸は日帰り客も多く、シュノーケルに人気があります。サンゴの島である黒島は干潮時には沖のリーフが干上がり内側に波の静かな礁湖と呼ばれる大きなプールが出現します。
多種の魚や磯の生き物を観察する事ができます。
ただし、潮の干満により流れが強くなる時があるので注意が必要です。安全のためライフジャケットも貸し出していますので皆さん着用してください。過去には子供よりも大人が多く事故にあっています。
島の診療所は救急に対応できない事が多く、最悪は石垣島へヘリコプターを要請し搬送される事になり医療機関への到着に相当時間がかかります。

伊古桟橋(いこさんばし)

島の北部に長く伸びたコンクリート造りの旧桟橋です。現在の黒島港の東にあり、お天気の良い日の満潮時の景観は素晴らしく、国の登録有形文化財に登録されています。台風で崩れる事があり何度か修復されています。現在は観光名所で訪れる人も多いですが船を係留するなどの桟橋の機能は果たしていません。

黒島灯台

黒島の南端にある小さな灯台です。昔は地道で自転車で行くのも大変でしたが今は舗装されていますので楽に行けます。道路からの入り口が分かり難いですが、夏は草が生い茂っているので掻き分けて進むと道路からすぐの所にあります。とても小さな灯台で、灯台を見に行くというより、晴れた日はここから南の見晴らしが良いのがポイントです。干潮時は岩場から下に降りることができますが岩がゴツゴツしていて転倒などに注意が必要です。